「明らかに旦那の様子がおかしいから、浮気をしているか確認したい」
「夫に怪しい様子はないけど、念のため行動をチェックしておきたい」
このように考え始めると、旦那のスマホチェックや財布の中身チェックなど、いろいろな方法を思い浮かべますよね。
その中で、一度は「GPSで夫の行動を観察すれば、すぐに浮気しているかわかる」と考えたはずです。
実は、私もGPSで夫の行動チェックすることを考えました。
探偵の調査費用が想像以上に高く、「何とか自分で調査をして安く済ませられないか」と思い、GPSについて調べたのです。
しかし、その結果、次のことがわかりました。
- GPSの調査結果では、夫が浮気をしているか、していないのかの判断がほとんどできず、あてにならないことが多い
GPSだけでは「旦那さんは何をしているのか」や「GPSが示す位置に本当に夫がいるか」が、わからないからです。
このように、便利で確実なように思えるGPSでの浮気調査は、多くの落とし穴があります。
そこで、このページでは「浮気調査でGPSを使う際に見落としている5つの注意点」を、具体例をまじえて詳しく紹介します。
もし、GPSで浮気調査をするのであれば、ここで解説していることを良く読んでから行うことをオススメします。
目次
見落しているGPSで浮気調査をする場合の5つの注意点
GPSは、一見すると便利で浮気調査に向いているように思いますよね。
しかし、次にあげる5つの注意点があり、「浮気調査に向いている」とは言えません。
- GPSでの調査結果だけでは、決定的な不貞行為(既婚者が配偶者以外の異性と肉体関係を持つこと)の証拠にはならない
- 調査結果は不貞行為をしていない証拠にならない
- 探偵に浮気調査を依頼する場合、調査費用を安く済ますことができるとは限らない
- GPS発信機に気づかれた場合、あなたが疑われる可能性が高い
- 夫の浮気相手など家族以外の行動を監視すると違法行為
この項では、上に記した注意点について、解説していきます。
GPSでの調査結果だけでは、決定的な不貞行為の証拠にはならない
「決定的な浮気の証拠」と呼べるものは「不貞行為(既婚者が夫婦以外の異性と肉体関係を持つこと)」を示すものだけです。
たとえば、浮気相手と旦那さんが、一緒にラブホテルに出入りしている写真や映像です。
しかし、GPSの位置がラブホテルを示していたとしても、次の理由から不貞の証拠になりません。
- GPSには測定誤差(実際のGPS発信機の位置と、計測により示している位置にずれが生じること)があるため、本当にラブホテルにいたのかわからない
- 旦那さんが本当にラブホテルにいたとしても、1人だったのか、誰かと一緒にいたのかわからない
- 旦那さんがGPS発信機だけホテルの部屋に置いて、ずっと外出していた可能性を否定できない
- 調査中はGPSの調子が悪く、正確な場所を表示できていなかった可能性を否定できない
つまり、「GPSの情報だけでは、浮気の証拠にならない」ということです。
具体的には、次にあげる、どれだけ高性能なGPSでも持っている2つの特性から、GPSでの調査結果は「不貞の証拠」とは言えないのです。
- GPSは発信機の位置を示しているだけで、旦那さんの居場所や行動の特定はできない
- GPSは周りの環境で電波の受信状態が悪くなることがあるため、常に正確な位置を示すとは限らない
GPSを車や上着に取り付けたとしたら、旦那さんの行動が筒抜けになると思いますよね。
しかし、これは大きな間違いなのです。
GPSを車に取り付けたのであれば、旦那さんがどこにいてもGPSが示す位置は車の位置になります。
逆を言えば、「徒歩で行動している間は、どこに夫がいるのかわからない」ということです。
上着に仕掛けた場合も同じです。
上着を別の場所に置いてしまったら、その間の夫はどこにいるのかわかりません。
このことから、GPSの調査結果は「本当にGPSが示した場所に、夫がいるのか証明できない」という問題を無視することができないのです。
2番についても、必ずついて回る問題です。
たとえば、車を運転中にカーナビが表示している自車の位置が、突然海を示すことがありますよね。これと同じ現象が、「浮気調査中に起こっていない」ということを証明できないのです。
ただし、GPSの調査結果で、夫が不貞を行っていたことを認める可能性はあります。
しかし、「自分が不利になることは避けたい」と考える旦那は多く、次のような言い逃れをするでしょう。
自動車にGPSを取り付けていた場合
- 友人に車を貸していた
- ホテルの駐車場に停まっていたけど入室していない
- ホテルに入室したけど、1人で休憩していた
- ホテルの隣のビルで仕事の打ち合わせをしていた
- そもそも不貞の証拠ではない
衣類やカバンに取り付けていた場合
- GPSがついていた上着をホテルの部屋に置いて外出していた
- ホテルの隣のビルで仕事の打ち合わせをしていた
- そもそも不貞の証拠ではない
このような言い訳をされてしまうと、あなたが「GPSがラブホテルに表示されていたのだから、浮気相手とセックスしていたに決まっているでしょ!」と主張したところで、それが認められることはありません。
これを覆すには、夫を尾行して、浮気相手とホテルに出入りしている写真や映像を撮影する以外ないのです。
そのため、GPSが明らかに怪しい動きを示していても、「夫が不貞をしている可能性がある」としか言えません。
以上のことから、GPSで旦那さんの行動をチェックした結果は、「浮気をしている可能性が濃厚かどうかを見極めて、本格的に不貞の証拠を取りにいくかの判断をする材料」と考えておくことをオススメします。
不貞の証拠についてさらに詳しく知りたい方は、下記のページを参考にしてください。
調査結果は「不貞行為をしていない証拠」にもならない
「GPSでの調査結果だけでは、決定的なの不貞行為の証拠にはならない」とは逆に、GPSの位置がラブホテルなどの浮気をイメージする場所を示していなかったとしても、「浮気をしてない」とは言い切れません。
先ほども説明した、次の2つの理由からです。
- GPS発信機の位置を示しているだけで、夫の行動はわからない
- GPSが常に正確な位置を表示している保証はない
たとえば、車で片道30分かかる会社に車通勤している夫の自動車に、GPSを取り付けたとします。
GPSの表示は、夜10時半まで会社の駐車場にいることを示しており、夜11時に夫が帰宅してきたとしたら、「夫は浮気していない」と言い切れるでしょうか。
残念ながら、このGPSの結果だけで「浮気をしていない」とは言えません。
なぜなら、次のような可能性が考えられます。
- 通勤用の車ではなく、社有車で外出のついでに浮気相手と会っていた
- 仕事終わりに徒歩で浮気相手のもとへ向かった
- 浮気相手が会社の近くまで、車で迎えにきていた
また、GPSの取り付け場所が旦那の上着やカバンだったとしても、下に挙げることが考えられます。
- 上着やカバンを会社のデスクやロッカーに置いておき、浮気相手と別れてから取りに戻った
- 上着やカバンを通勤用の車に入れて、徒歩で浮気相手との待ち合わせ場所へ向かった
加えて言うと、「不貞行為」をしていなくても、「浮気」をしているかもしれません。
浮気:肉体関係を持たなくても、気持ちが他の異性に向いていること
「不貞行為」と「浮気」の違いについては、下記の関連記事で詳しく解説しています。
GPSは旦那さんが、誰と一緒にいるかわかりません。そのため、あなた以外の女性と恋人のように手をつないだり、キスをしたりしているかどうかはわからないのです。
GPSの結果をどこまで信用するかは、結局はあなた次第です。
ただ、これまでに説明した「実際の旦那さんの行動はわからない」というGPSの性質を考えると、「信用できる」とは言えませんよね。
それでも、「GPSを浮気調査で使うと、旦那さんが浮気をしているか簡単にわかる」という主張をしているサイトが多く見受けられます。
しかし、このような言葉を鵜呑みにしてはいけません。
道具の特徴を正しく理解して使用しなければ、間違った判断をしてしまう恐れがあるからです。
どうしてもGPSで調査をしたいのであれば、このことを理解してから使うことをオススメします。
しかし、有効である理由はここで説明させていただいた、「GPSは旦那さんの居場所と行動を示しているわけでなはい」という特徴を無視しています。
確かに、上記の特徴を無視して考えたら、とても強力な調査方法です。
ただ、現実には違うことを覚えておきましょう。
探偵に浮気調査を依頼する場合、調査費用を安く済ますことができるとは限らない
GPSを使って浮気調査をした場合、調査にかかる費用を安く抑えられる可能性があるのは次に当てはまるときです。
- GPSの結果を信用して、探偵に調査を依頼するなど費用をかけることをしない
- GPSの調査結果で、夫が浮気相手と会う日が予測できる
探偵に調査を依頼しなければ、調査費用が発生しないのは当然です。そのため、GPSの端末費用や利用料など、数万円程度でおさまるはずです。
しかし、探偵に調査を依頼すれば、10万円から50万円はかかることは普通です。
逆に、調査費用が高くなってしまう傾向があるのは次のパターンです。
- 夫が不倫しそうな怪しい日が不規則で、いつ浮気相手に会うのか予想できない
この場合、GPSの端末代金に加えて、探偵の調査費用が発生するため、2つの合計で高くつくのです。
探偵の調査費用の計算方法は、ほとんどの会社が下記に当てはまります。
調査費用 = 1時間当たりの調査費用 × 調査時間の合計
探偵の調査費用についての詳細は、下の関連記事で詳しく述べています。詳細を知りたい方は、ご覧ください。
つまり、「GPSの調査結果から不倫をする日が特定できれば、効率よく探偵の調査ができ、調査時間を削減できるため、調査費用が安くなる」ということです。
たとえば、「水曜と金曜の夜8時以降、ラブホテル付近でGPSが長時間止まることが多い」ということが、GPSの事前調査からわかったとします。
このような情報があれば、不倫すると予測できる日時に合わせて、旦那さんの尾行を開始することができるのです。
そのため、事前情報がない場合と比べて、少ない調査回数で効率的に不貞の証拠をつかむことができる可能性が飛躍的に高くなります。
その結果、探偵が稼働している「調査時間」を短くすることができ、「調査費用」を安く済ませられるのです。
調査費用例
例1.事前情報がなく、1日4時間、調査回数10回で不貞の証拠を押さえた場合
調査費用 = 15,000円 × 4時間 × 10回 = 600,000円
例2.事前情報から不貞行為をする日を特定し、1日4時間、調査回数3回で証拠をつかんだ場合
調査費用 = 15,000円 × 4時間 × 3回 = 180,000円
例1と例2の差額 = 600,000円 - 180,000円 = 420,000円
※実際には、車両代などの経費が別途発生するため、正確な金額ではありません。
また、調査回数については例として設定した数値であり、必ずこのような差が出るとは限りません。
このように、夫が浮気相手と会う日の予測が当たれば、あなたが使用したGPSにかかった料金を含めても、安く抑えられると言えます。
ただ、事前情報で探偵の調査日を決めたとしても、運悪くたまたま浮気相手と会わない日が続く可能性もあります。
人の行動の予測を、100%の確率で的中させることはできませんよね。
証拠を得られなくても、探偵が稼働している時間は費用が発生します。そのため、調査費用を安く抑えられないこともあり得ます。
これらのことから、「旦那さんの行動予測ができたとしても、絶対に探偵の調査費用が安くなるとは言えない」のです。
ただし、見かけの調査費用が安い探偵会社は信頼性が低い可能性があり、結果的に高くつくことがあります。
値段だけで依頼先を決めるのは、リスクが高い行為です。
信頼できる探偵の選び方については、下の記事で詳しく解説しています。探偵に調査依頼を考えている方は、ぜひ読んで参考にしてください。
GPS発信機に気づかれた場合、あなたが疑われる可能性が高い
旦那さんがGPS発見した場合、取付ける可能性がある人物を挙げていくと、必ず「妻が仕掛けたのではないか」とを考えるからです。
GPS発信機は、見つかったとしても「いつ」「誰が」仕掛けたのか特定することは難しいです。そのため、あなたが取り付けたという証拠が見つかることは、ほとんどないでしょう。
しかし、浮気調査を行っていることは、疑われてはいけません。
夫は浮気の証拠が見つかることを警戒して、ほとぼりが冷めるまで浮気相手と会うことを控えたり、スマホ内の浮気相手に関するデータを消去したりする可能性があるからです。
警戒されてしまうと、今後の調査で浮気や不倫の証拠をつかむことが難しくなってしまうのです。
また、GPSを、逆に利用されることもあります。
GPSの位置が旦那さんの職場だったら、あなたは素直に「仕事を頑張っているのだな」と思いますよね。
ところが、あなたの仕掛けたGPSがどこにあるのかわかっていたら、「不倫をしている間、GPSを職場に置いておく」ということができてしまうのです。
これをされてしまったら、あなたは「旦那は毎晩、仕事を頑張っているだけみたいだから一安心」と肩をなでおろしている一方で、「夫は不倫を楽しんでいる」という事態になりかねません。
このような最悪の事態を避けるため、旦那さんに見つかりづらい場所を探して、GPSを取り付けるように心がけてください。
夫の浮気相手など家族以外の行動を監視すると違法行為
GPSによる調査は、設置場所や調査対象によって、違法行為となる場合があります。
具体的には、次の表をご覧ください。
設置場所 | 調査対象 | 違法性 |
車、バイクなどの夫婦の共有財産 | 夫 | 特に違法性はない |
夫のカバンや衣類などの夫しか使用しないも(共有財産ではないもの) | 夫 | プライバシーの侵害を主張される恐れあり |
浮気相手の所有物(車など) | 夫の浮気相手 | GPS取付るときに相手の自宅の庭に侵入した場合、住居不法侵入罪に抵触 |
他人の所有物にGPS発信機を取付ける行為は、器物損壊罪に抵触 | ||
第三者の行動を監視する行為は、ストーカー規制法に抵触 |
自動車など、夫婦の共有財産とみなされるものにGPS発信機を取付け、妻が監視する行為は、「盗難対策」という理由が成り立ちます。
そのため、違法性はありません。
一方、衣類やカバンなど、明らかに夫しか使用せず、共有財産ではないものにGPS発信機を取付けて監視した場合は、「プライバシーの侵害」を主張される可能性があります。
ただ、夫婦間であるという理由から、悪質でなければ違法とならないことがほとんどです。
とはいっても、この場合はグレーゾーンです。
「夫の行動が怪しかったので、浮気をしていないか心配で調査した」など、GPSを仕掛けた正当性をしっかりと説明できるように準備しておきましょう。
また、浮気相手など、第三者の行動をGPSで監視する行為は、明らかな違法行為です。
あなたが仕掛けたことがバレた場合、訴えられる可能性があります。そのため、浮気相手を調査するためにGPSは使用してはいけません。
それでも調査したい場合、迷わずに探偵事務所へ無料相談することをオススメします。合法かつ、確実に証拠を押さえてくれるからです。
探偵選びについては、次の記事を参考にしてください。
GPSの特徴と選び方
GPSは、次の2種類があります。
- リアルタイムGPS:位置情報をパソコンやスマートフォンなどの別端末に常に送信することで、現在の位置情報を確認できるタイプ
- GPSデータロガー:位置情報を本体へ記録し、計測後にパソコンなどの別端末とつなぐことで詳細が確認できるタイプ
GPSで浮気調査をするのであれば、次に説明するそれぞれの特徴を理解して、どちらのタイプを使うか選びましょう。
それぞれについて解説していきます。
リアルタイムGPSの特徴
リアルタイムGPSは、取付けたGPSの「現在位置」をパソコンやスマートフォンなど、確認できるタイプです。
メリット
- パソコンやスマートフォンなどを使用して、GPSから離れた場所にいても、「GPSの現在位置」を常に確認できる。
- GPSロガータイプより、電池持ちが良い傾向がある(連続稼働3~20日間など、機種により異なる)
デメリット
- 本体代金に加えて、サーバー使用料が別途発生するため、GPSロガーより使用料金が高くなりやすい。
- サーバー使用契約の手続きをしなければならず、面倒
リアルタイムGPSの場合、離れた場所にあるスマートフォンやパソコンなどに、現在の位置情報を送信する必要があります。
そのため、ドコモなどとサーバー契約をしなくてはいけません。
その結果、契約手続きの手間や、サーバー使用料が発生してしまいます。また、機種によって、GPSが移動した経路の履歴を残せないものがあります。
後日、落ち着いて旦那さんの行動を分析することを考えた場合、移動経路を履歴に残すことは必須です。
リアルタイムGPSを使用するのであれば、必ず履歴を残せるものを選びましょう。
しかし、自分で尾行調査を行うのはオススメできません。
なぜなら、尾行調査は特殊技術と知識が必要になり、素人では難しいからです。
そのため、素人が「不貞の証拠」をつかむことは、ほとんどありません。また、GPSの動きを確認するためにスマホ画面にばかり集中し、周りが見えなくなることがあります。
その結果、交通事故を起こす可能性が高くなるのです。
このことについて詳しく知りたい方、次の記事を参考にしてください。
GPSロガーの特徴
前述の通り、GPSロガーとは「位置情報を本体へ記録し、計測後にパソコンなどの別端末とつなぐことで詳細が確認できるもの」です。
GPSロガーの特徴は、次の通りです。
メリット
- サーバーを使用しないため、サーバー使用契約などの面倒な手続きの必要がない
- サーバー使用料が発生しないため、リアルタイムGPSより安上がりになる可能性が高い
デメリット
- リアルタイムGPSに比べて、電池持ちが悪い場合が多い
- 取付けたGPSロガーを取り外してパソコンなどにつながないと、旦那さんの行動を確認できない
このタイプは、一定時間ごとに「現在位置」を記録したデータを、パソコンとつないで吸い出さなければ確認できません。
そのため、GPSの位置情報をチェックするには、取付けたGPSを外す必要があります。
また、移動経路をマップに重ね合わせた場合、設定した時間の間隔で記録された点をつないだ形になります。
そのため、正確な移動経路はわかりません。
※詳細は後述しますが、浮気調査において「正確な移動経路」を知ることは意味がありません。なぜなら、「移動経路」と「不貞行為をしているかどうか」は、無関係だからです。
また、GPSロガーで位置情報を記録する間隔は、任意に設定でき、記録する間隔が大きいほど電池持ちが良くなります。
GPSの選び方:定期的に取り外せる場合はロガータイプ、取り外せるチャンスがいつあるかかわらない場合はリアルタイムGPSがオススメ
リアルタイムGPS、GPSロガーのどちらが適しているかは、次を参考にしてください。
GPSロガーが適している方
- できるだけ料金を安く済ませたい
- 1週間に1回はGPSを付け外しするチャンスがある
リアルタイムGPSが適している方
- GPSを付け外しするチャンスがいつあるかわからない
- リアルタイムで位置情報を確認しないと気が済まない
上記の2タイプのうち、どちらを使うか選んだら次にあげる性能の機種を選びましょう。
- 測定誤差が半径10m以内のもの
- できるだけ、電池持ちが良く、長時間の連続稼働ができるもの
- 電池が切れたときに、音が鳴ったりランプが光ったりしないもの
- リアルタイムGPSを選ぶ場合は、必ず位置情報の履歴を残せるもの
先に説明した通り、GPSロガーはリアルタイムGPSより電池持ちが悪いものが多く、長時間稼働ができても10日間程度です。
そのため、週に1度はGPSを回収して、充電をする必要があります。
このことから、GPSを回収するチャンスがいつあるかわからない方は、効率よく調査を進められるようにリアルタイムGPSを選ぶほうが良いと言えます。
しかし、これはオススメしないため、この項では省かせていただきます。
GPSの測定誤差については、できるだけ測定誤差が小さいものを選びましょう。
誤差が小さいほうが、位置情報を信用して、浮気をしている可能性を判断できるからです。
たとえば、測定誤差が半径50mのGPSを使用した場合、ラブホテル付近に長時間滞在しているデータを見ても、まったく信用できませんよね。
この誤差では、本当のGPSの位置は、道路の反対側だとしてもおかしくありません。
しかし、少なくとも誤差半径10mであれば、誤差を考えても「ラブホテルにいる確率が高いな」と、判断できるでしょう。
また、電池切れのタイミングで、音や光を発しないことも重要なポイントです。
タイミング悪く、旦那さんに電池切れの音を聞かれてしまった場合、GPSが取り付けられていることがバレてしまうからです。
ちなみに、浮気調査ではリアルタイムで位置情報が確認できることに意味はありません。
なぜなら、リアルタイムでチェックしたときにわかる「GPSの移動経路」は、「夫が不貞行為を行っている可能性があるか」を判断するためには、まったくの無関係だからです。
前述のとおり、浮気の可能性を判断できるのは「ラブホテルなどの不貞行為をする可能性がある場所の付近で、長時間GPSの位置が止まっている」という場合のみです。
つまり、「リアルタイムに夫の移動経路を細かくチェックしたところで、不貞行為をしているかどうかを判断することができない」ということになります。
そのため、「リアルタイムに確認したい」という理由で、リアルタイムGPSを選ぶのはオススメできません。
また、浮気相手の自宅を特定することも難しいです。
たとえば、GPSが浮気相手の家と思われる場所の近くで、長時間止まっていたとします。
しかし、その家は夫の会社の後輩や、友人かもしれません。
もし、家族構成を調べられるのであれば、「女性の1人暮らし」であった場合、「浮気の可能性がある」としか言えません。
ただ、素人が個人でその家の家族構成を調べるのは、ほとんどできません。
そのため、GPSを使った調査から浮気相手の家を判別することも、ほぼ不可能と言えます。
GPSの調査結果をどこまで信用するのか、線引きしておかないと精神的疲労が増える
何度も説明している通り、GPSでの調査結果では、はっきりしたことは何もわかりません。
そのため、疑心暗鬼になってしまうことがあります。
たとえば、「旦那さんから聞いていた行先と、GPSの位置情報が全く違っているにもかかわらず、ラブホテルなどの怪しい場所の付近には近づいていない」というような調査結果だったとします。
この場合、次のことを考える方がほとんどです。
- 聞いていた行先と違う → 怪しい
- ホテルに近づいていない → 怪しくないかも
これでは、「疑ってもいいのか」ですら、迷ってしまいますよね。
どちらとも言えない状況でずっと悩んでいると、精神的に疲れてしまいあなたの体調が崩れてしまいます。
このような事態に陥らないように、「ホテルに近づいていないのであれば、浮気を疑わない」、「少しでもアヤシイところがあれば、さらに調査を進める」など、しっかりと決めておく必要があります。
夫のスマホのGPSで位置検索する方法はオススメできません
「わざわざGPSを購入しなくても、夫のスマホの位置を見ればいいのでは」と思う方は多いです。
しかし、この方法は夫のスマートフォンのGPSが、ONになっていることが条件になります。
つまり、普段GPSをOFFにしている旦那さんには、使えない方法ということです。
また、その時々でON・OFFを設定している旦那さんであれば、旦那さんの気分次第になるため、調査がほとんど進まないのです。
このようなリスクを避けるためにも、GPSを別途用意することをおススメします。
旦那さんのスマートフォンに「浮気調査アプリ」を勝手にインストールして行動を監視することは違法行為
「浮気 調査 アプリ」と検索すると、「ケルベロス」や「Prey Anti Theft」といったスマホアプリの使用を勧めるサイトが数多くヒットします。
しかし、これらのアプリを旦那さんの許可なしに、勝手にインストールし監視する行為は、「不正指令電磁的記録の供用罪」に当たり、「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」という刑罰の対象になります。
これは、夫婦間であろうが、違法行為です。
また、旦那さんが本当に浮気や不倫をしているかどうかは、まったく関係ありません。
もし、「浮気調査アプリ」を使用して浮気の証拠をつかんだとしても、違法行為によって得た証拠は、法律上認められないのです。
そればかりか、逆にあなたが訴えられるなど、不利な状況になってしまいます。最悪は、慰謝料を払って離婚することになる可能性もあります。
そもそも、「浮気調査アプリ」として紹介されているものは、本来は「盗難防止用アプリ」です。
そのため、どうしてもこのアプリを使用したいのであれば、本来の使用目的を旦那さんに伝えた上で許可を取って、インストールしてもらうようにしましょう。
まとめ
このページの内容は少し難しいため、GPSで浮気調査をする場合の重要なポイントをまとめます。
- 「不貞の証拠」にはならない
- ラブホテルなどの付近に長時間停止している場合のみ、「浮気の可能性がある」と言える
- GPSで不審な点がなかったとしても、「浮気をしていない」と言い切れない
この3点からわかるように、GPSで浮気調査をしても、はっきりとしたことは何も言えません。
そのため、夫にバレるリスクや、GPSを準備する手間・費用を考えると、「無理をして行うことではない」と言えます。
それでも、「GPSで調査をしたい」というのであれば、「旦那さんにバレない」ということを最優先に考えて行うようにしましょう。
もし、バレてしまった場合、あなたの今までの我慢と苦労が水の泡になる可能性があるからです。
旦那さんの浮気を疑うと、怒りと悲しみのあまり、「何としてでも証拠を見つけてやる!」と躍起になってしまいます。
しかし、浮気は基本的に長期間にわたり継続されるものなので、焦らなくても証拠をつかむチャンスは必ずやってきます。
そのため、あなたの身と心を守ることを第一に考えることが何よりも大切です。
確実に浮気の証拠を掴みたい場合、当サイトがオススメしている「原一探偵事務所」をご利用ください。確実に、望み通りの結果を手に入れてくれます。
私も原一さん利用をしましたが、すんなりと「不貞の証拠」を手に入れてくれました。
そのおかげで、今では夫婦関係が良くなり、幸せな毎日を送ることができています。