あなたが妊娠中でつらい時に、旦那さんに浮気をされたら「私が大変な時に裏切りやがって!絶対に許せない!慰謝料を請求してやる!」と思うでしょう。
妊娠中に限らず、浮気はあなたに対する裏切り行為です。そのため、あなたが旦那さんに対して怒って、何かしらの制裁を加えることを考えるのは自然です。
このとき、「妊娠中の浮気でも慰謝料請求できるのか」ということを、疑問に思う方は大勢います。
結論を先に述べると、妊娠中の浮気でも、慰謝料の請求はできます。
婚姻関係にある場合、妊娠中に限らず、旦那さんの浮気に対して慰謝料を請求する権利があるからです。
ただし、法律で慰謝料請求が認められているのは、「不貞行為」があった場合に限られます。
そこで、このページでは「妊娠中の旦那さんの浮気で慰謝料を請求できるのか」、詳しく説明していきます。
また、「本当に慰謝料を請求して離婚するべきか」についても、あわせて解説することで、これから生まれてくる子供のためにも、感情的にならずに旦那さんとの関係を築き上げる手助けにしていただけると幸いです。
目次
1.慰謝料請求できるが、「不貞行為」があった場合に限る
当然ながら、慰謝料の請求は、旦那さんとその浮気相手の両者にできます。
ただし、「浮気」と言っても、「不貞行為(既婚者が、夫婦関係にある相手とはほかの異性と肉体関係を持つこと)」がなければ、法律的に慰謝料を請求することは認められません。
「浮気」と「不倫」、「不貞行為」の違いについては下記の関連記事を参考にしていただけると幸いです。
また、妊娠中の浮気の場合、慰謝料は増額する傾向にあります。
慰謝料とは、あなたの「精神的損害に対する損害賠償金」だからです。
つまり、妊娠中という、デリケートでつらい時期に、旦那さんが浮気をしたことで、あなたに精神的なダメージを負わせたと判断されやすくなります。そのため、慰謝料が増額される可能性が高くなるのです。
慰謝料について、さらに詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてください。
2.妊娠中の浮気予防法はコミュニケーションをとること
妊娠中の一番の浮気予防法は、「お互いの気持ちや状況を理解しあうために、会話やスキンシップなどのコミュニケーションを普段以上にとること」です。
妊娠中の浮気の原因は、妊娠中の特有の状況からきている場合が多いからです。そのため、浮気したとしても、「浮気相手のことが好きになってしまった」というよりは、「ストレス発散」の意味が強い場合がほとんどです。
例えば、次のようなことが原因です。
- 妊娠中のイライラで旦那さんに当たってしまうから
- 子供が気になってセックスを断ってしまうから
- あなたが自分と胎児のことで精いっぱいで、構ってもらえないから
このように、「妊娠中の変化によるストレスを解消するため」と言える原因がほとんどです。
また、上にあげた理由の場合、「あなたと旦那さんがお互いの気持ちの理解や、思いやりがあれば解決できること」と言えます。
「妊娠中の浮気予防法」について、さらに詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてください。
3.本当に慰謝料を請求して離婚するべきか冷静になって考えましょう
妊娠中に旦那さんが浮気したからと言って、すぐに離婚を考えるのはオススメできません。
生活費や、養育費の問題があるからです。また、これから生まれてくる子供にとって、父親がいないというのは本当に、子供にとってマイナスにはならないのかを考える必要があります。
先にも述べた通り、妊娠中の浮気は「相手を好きになってしまった」という理由ではなく、一時的なストレス発散がほとんどです。
そのため、旦那さんとしっかり話し合うことで、解決できる場合が多いです。
しかし、話し合いだけではあなたの不安が消えないでしょう。
その場合は、「浮気相手の女性と別れること。今後、不貞を行ったら慰謝料300万円を支払い、離婚すること」というような内容で、「誓約書」や「公正証書」として残しておくとよいです。
このような決め事を作ることで、旦那さんをさらに反省させることができます。そのため、今後の生活や、子供への影響を少なくさせることができるのです。
まとめ
妊娠中の旦那さんの浮気で、慰謝料を請求して離婚することはできます。
しかし、その決断が「あなたと生まれてくる子供にとって本当に良いことなのか」、冷静になって考える必要があります。
これからの生活のことに、配慮するべきだからです。
そして、何よりも「愛し合って結婚した仲」なのですから、「一時的なストレス発散」で浮気をしたのであれば、話し合って解決できるはずだからです。
浮気されたことが許せない気持ちはわかりますが、あなたも妊娠中のイライラを旦那さんにぶつけていたかもしれません。また、化粧をめんどくさがったり、コミュニケーションを取らなかったり、旦那さんをないがしろにしていたという可能性もあります。
そのため、すぐに離婚を考えるのではなく、お互いの気持ちを分かりあうことを優先的に考えましょう。